地の四天王な美少女「光の勇者よ、話とは何だ?」

地の四天王な美少女「光の勇者よ、話とは何だ?」

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:28:15.82 ID:pzPuf0d4o

光の勇者(以下、勇者)「地の四天王、心当たりは無いか?」

地の四天王な美少女(以下、地女)「おっと、その呼び方はやめて貰おうか」

勇者「良いから座れ」

地女「今は、地の四天王――改め!」


大地の魔女(以下、地女)「大地の魔女!」

地女「ふはは! ちゃん付けでも構わんぞ!」


勇者「座れって言ってんだろ!?」


162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:32:12.18 ID:pzPuf0d4o

地女「宿屋であまり大声を出すな……よいしょっと」

勇者「……ベッドの上でぺたんこ座りすんな」

地女「むう、何故だ?」

勇者「……唇を尖らせるのはやめろ」


地女「あれも駄目、これも駄目……」

地女「勇者よ! お前はリーダーではあるが、母親では無いぞ!」


勇者「だったら、一々言わせるんじゃねえってんだ!」


163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:36:01.31 ID:pzPuf0d4o

地女「まあ、お前の話とやらの心当たりはある」

勇者「まあ、そうだろうな!」

地女「いずれは話し合わねばならんと思っていたぞ」

勇者「……むしろ、遅い位だっての」


地女「確かに……もっと早く話すべきだったな」

地女「――攻撃魔法で先制してからの戦術と連携を」


勇者「そんな感じでお前が馴染みすぎだって話だよ!!」


165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:41:33.97 ID:pzPuf0d4o

地女「何を言っている? 旅の仲間ならば、当然だろう?」

勇者「違うだろ!? お前は、四天王の一人だろ!?」

地女「何!? まだ、仲間と認めていないのか!?」

勇者「当たり前だろうが!」


地女「ならば、どうしたら認めてくれるのだ!?」

地女「……まあ、お前に認められなくても居座るがな~」

ぽふんっ、ごろごろ~っ


勇者「ベッドの上で転がるんじゃねえええええ!!」


166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:45:09.09 ID:pzPuf0d4o

地女「まあ、落ち着け勇者よ」

勇者「お前のその落ち着きが腹立つんだよ」

地女「せっかく良い宿を取ったのだ、しっかり休息をとるべきだろう」

勇者「……っていうか、なんでお前と同じ部屋なんだよ」


地女「今の財布事情を考えたら、二部屋が限度」

地女「部屋割りに不満があるのなら、今から代わるか?」


勇者「……いや、良い」


167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:50:17.09 ID:pzPuf0d4o

勇者「本来は男のお前と……」

地女「祝福の聖女、剣の乙女を同室にするのはまずいだろうな」

勇者「……おかげで、俺があの二人に変な目で見られた」

地女「うむ、それはそうだろう」


地女「光の勇者とは言え、お前は男だ」

地女「……ふっ、まさかあの二人に心配される日が来るとは」


勇者「満更でもなさそうに微笑んでんじゃねえよ」


168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 20:55:20.65 ID:pzPuf0d4o

勇者「……っていうか、いつの間にあの二人と仲良くなったんだ」

地女「祝福の聖女は、恐らく相談に乗ったからだろうな」

勇者「相談?」

地女「うむ!」


地女「お前の――光の勇者の倒し方の相談だ!」

地女「まあ、倒し方というか……倒され方というかな?」


勇者「……待て待て待て待て!!」


169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:00:10.11 ID:pzPuf0d4o

勇者「お前、あの子に何を教えた!?」

地女「祝福の聖女が信仰する女神教には、『十の戒律』というものがある」

勇者「……いきなり何だよ」

地女「悲しいかな……愛を司るとは言え、所詮は女神」


地女「女神教の、『十の戒律』なぞ、大して役に立たん!」

地女「俺の、『男をオトす10のテクニック』の方が男のツボを抑えているのだ!」


勇者「そりゃあ、お前は男だからな!」


170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:05:10.59 ID:pzPuf0d4o

勇者「変なこと吹き込んでたら、ぶっとばすぞ!?」

地女「何を言う! 俺は、女の味方だ!」

勇者「お前程の女の敵は見たことねえよ!」

地女「ええい、ならば見せてやろう!」


地女「この、左の頬にかかった髪をかきあげる時にな――」

…スッ

地女「――こう、左手でなく……右手で、クロスさせるように」

地女「……どうだ! 色っぽさ、二割増だろう!」


勇者「滅茶苦茶小技じゃねえか!!」


171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:11:19.27 ID:pzPuf0d4o

地女「確かに、大技や大魔法も局面を決める上で重要だな」

勇者「そういうのは教えてないだろうな!?」

地女「馬鹿者が! 何を言っている、光の勇者よ!」

勇者「っ!?」


地女「ここぞと言う時こそ、勇者であるお前の役目だろう!」

地女「その腰に下げた聖剣は、ただの飾りか!?」


勇者「……くそっ! 一瞬でも気圧された自分に腹が立つ!」


172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:16:03.39 ID:pzPuf0d4o

地女「まあ、そんな訳で聖女の味方になったのだ」

勇者「……道理で、最近」

地女「おっ? グッと来たか? ん? んんっ?」

勇者「……うるせえよ」


地女「はっはっは! 光の勇者よ!」

地女「足掻いても無駄だと言っておこうか! はっはっは!」

ぺちん、ぺちん、ぺちん、ぺちん!


勇者「足の裏で拍子とってんじゃねえ!!」


173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:20:13.27 ID:pzPuf0d4o

地女「それで、剣の乙女とはだな」

勇者「……何があったんだよ」

地女「うむ」

勇者「……」


地女「それが、まるでわからんのだ」

地女「一緒に飲みに行ったような……行ってないような?」


勇者「……おい……おい、お前!?」


174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:27:02.66 ID:pzPuf0d4o

勇者「お前、おい……まさか!?」

地女「女の体だと、酒に弱くてなぁ」

勇者「男の方でも弱いじゃねえか!」

地女「……あまり言ってくれるな、光の勇者よ」


地女「地の四天王は――四天王の中でも最弱」

地女「……分かっていても、言われる方は複雑なのだ」


勇者「お前、酒向いてねえぞ!?」


175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:31:14.17 ID:pzPuf0d4o

地女「では……光の勇者――いや、リーダー!」

勇者「……絶対に断る」

地女「お前は敵だが、頼りにしているぞ!」

勇者「ダブルスタンダードも大概にしろよ!?」


地女「酔って、剣の乙女とヤっちゃったかどうか」

地女「こう……さりげな~く聞いといてくれ、な?」


勇者「どういう聞き方だ!?」

勇者「どう転んだって、さりげなくならねえぞ!?」


176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:37:22.21 ID:pzPuf0d4o

地女「……まあ! そんな感じで交流を深めたのだ!」

勇者「かつてない程の危機がパーティーを襲っている……!」

地女「案ずるな、光の勇者よ」

勇者「……あん?」


地女「もし、剣の乙女とヤっちゃっていたら……」

地女「お前も、聖女とヤっちゃえばバランスが良くなる」


勇者「お前、本当いい加減にしろよ!?」


177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:48:28.58 ID:pzPuf0d4o

勇者「……だが、悔しいことにお前が居ると楽だ」

地女「うむ、こちらも戦い方に幅が出来、強くなった」

勇者「……危ない場面も、助けられたな」

地女「仲間を助けるのは、当然だろう」


地女「――だが、忘れるなよ……光の勇者」

地女「大地の魔女の正体は――地の四天王」

地女「決して、頼れるだけの偉大な魔法使いでは無い」

地女「男同士の様に気楽で、いやらしい話も出来る美少女では無いのだ」

…ポリポリ


勇者「とりあえず、ベッドの上で菓子を食うのをやめろ」


178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 21:59:37.20 ID:pzPuf0d4o

  ・  ・  ・

地女「――お、お願いだっ! お願いだ、勇者!」

勇者「ええい、うるさい!」

地女「頼む! 乱暴にしないでくれ!」

勇者「だったら、大人しくしてろ!」


地女「!? こっ、拘束魔法!?」

地女「くっ……! か、解除出来ん!」


勇者「当たり前だろう!」

勇者「お前をどこへも行かせるかよ!」


179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 22:06:19.07 ID:pzPuf0d4o

地女「そんな……何故だ!?」

勇者「お前が誘ってきたからだ――」


祝福の聖女(以下、聖女)「……ゆ、勇者様……!?」

剣の乙女(以下、乙女)「なっ……何をして……!?」


勇者「……」

勇者「待ってくれ!! 二人は誤解してる!!」

勇者「コイツが、酒を飲みに行こうと――」


地女「せっ……聖剣なんぞには、決して負けぬ……!」


聖女・乙女「さ――最低!!」


勇者「俺の話を聞いてくれえええええ!!」




おわり


180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/04(日) 22:10:38.29 ID:LEAfxQye0

勇者ソスww



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