闇の魔王「祝福の聖女よ、何かあったのか?」

闇の魔王「祝福の聖女よ、何かあったのか?」

183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 21:55:46.67 ID:JcT9AcbUo

祝福の聖女(以下、聖女)「……闇の魔王さん」

闇の魔王(以下、魔王)「ひどく憔悴しているようだが……」

聖女「……聞いて、貰えますか?」

魔王「敵とは言え、其方には世話になっているからな」


聖女「勇者様が……勇者様が!」

聖女「無理矢理、女性をヤっちゃおうとしてたんです!」


魔王「……」

魔王「……すまぬ、あまり力になれそうにない」


184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:00:47.55 ID:JcT9AcbUo

魔王「しかし、何かの間違いではないのか?」

聖女「人は、誰しも間違いを犯すものです!」

魔王「聖女よ、落ち着くのだ」

聖女「私は冷静です! ええ、冷静ですとも!」


聖女「今も、冷静に神に祈りを捧げていたんです」

聖女「貴女の与える試練は、あまりにも過酷すぎます、って」


魔王「……」


185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:04:21.37 ID:JcT9AcbUo

魔王「だが……英雄色を好むという言葉もある」

聖女「……魔王さん」

魔王「許すのもまた愛……そう言っていたではないか」

聖女「……」


聖女「……闇の魔王」

聖女「貴女の想い人がそうしているのを見たら、どう思いますか?」


魔王「許せ、軽はずみな発言だった」


186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:09:38.73 ID:JcT9AcbUo

魔王「して……勇者は、何処に居る?」

聖女「……逃げたんです」

魔王「逃げただと?」

聖女「……はい」


聖女「剣の乙女さんが、無表情で……」

聖女「その……斬り落とすと言って襲いかかったので」


魔王「……成る程な」


187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:15:10.42 ID:JcT9AcbUo

聖女「勇者様には光の加護があるので……」

魔王「まあ、生きては居るだろうな」

聖女「聖剣と魔法も駆使し、秘めた力も覚醒していましたからね」

魔王「余の関わらぬ所で、決戦が行われていたか」


聖女「……もし、斬り落とされて帰ってきたら」

聖女「私……ちゃんと回復させる自信がありません」


魔王「案ずるな、祝福の聖女よ」

魔王「そうだとしても、剣は振るえる」


188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:20:54.52 ID:JcT9AcbUo

魔王「しかし、光の勇者め……我が軍だけでなく……」

聖女「……」

魔王「…………ゅ……ゅぅ、う~……じ……んっ、んんっ!」

聖女「……魔王さん?」


魔王「……其方まで苦しめるとは!」

魔王「ふふっ……罰として、奴の故郷を滅ぼしてくれよう」


聖女「あの……同郷なので、私の故郷でもあるんです」

聖女「なので、はい……お気持ちだけ、ありがたく」


189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:29:39.34 ID:JcT9AcbUo

魔王「しかし……光の勇者と、剣の乙女め」

聖女「えっ? 勇者様はともかく……」

魔王「今の其方を捨て置くなど、看過出来るものではない」

聖女「あっ、いえ……私だけじゃなく――」


ガチャッ!

大地の魔女(以下、地女)「祝福の聖女よ、お菓子を持って来たぞ!」


聖女「新しい仲間の、大地の魔女さんも居ますから!」

魔王「ふむ……成る程」


地女「……」

バタンッ!


聖女「へっ?」

魔王「む?」


190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:39:09.45 ID:JcT9AcbUo

聖女「あっ、あの……大地の魔女さん?」

魔王「どうした……闇の魔王の、余が恐ろしいか?」

聖女「大丈夫ですよ! その……可愛い所もありますから!」

魔王「……祝福の聖女よ、それは他言無用だと言っただろう」


……しんっ


聖女・魔王「……」

聖女「あれ……?」

魔王「……ふむ」


191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:43:39.93 ID:JcT9AcbUo

  ・  ・  ・

地女「……!」

地女(祝福の聖女と……魔王様が、裏で繋がっていただと!?)

地女(ぬうう! いかん! これは……いかん!)

地女(どこまで……どこまでバレちゃっているのだ!?)


地女「今は……今は、此処を離れねば!」


…ズブッ!


地女「しまっ!? 影に呑まれ――」


…とぷんっ!


192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:49:17.88 ID:JcT9AcbUo

  ・  ・  ・

聖女「――わあっ! このお菓子、美味しいですね!」

魔王「人の作った嗜好品なれど、中々のものだ」


地女「うむ!」

地女「では……歯を磨いて寝ることにするのだ」


魔王「――待て」


地女「!? な、何か……?」


魔王「……其方とは、ゆっくり話がしたい」


地女「し、しかし……その、もうねむねむなのだ、すまぬな……!」

地女(バレているのか!? ええい、どっちなのだ!?)


193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 22:58:23.55 ID:JcT9AcbUo

聖女「でも……眠いのなら、寝た方が良いですよ」

聖女「……あんな事があった後ですし」


地女「!」

地女(祝福の聖女よ、素晴らしい支援だ!)

地女(やはり、頼れるものは仲間というものよ!)


魔王「ならば、此処で眠れば良いだろう?」

魔王「剣の乙女は、勇者を追って居ないのだから」


地女「!?」

地女(……それすらも上回るか!)

地女(ぬうう! 希望を砕き、絶望を与えるとは……!)


194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:10:48.85 ID:JcT9AcbUo

聖女「ええ、と……どう、しますか?」

地女「いや、遠慮しておこう!」

魔王「何? 余の命に逆らうと?」

地女「っ……!?」


地女「……こればかりは、聞けぬ!」

地女「例え……誰に命じられようとも!」


聖女「えっ、は……はい……」

魔王「……」


195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:16:44.71 ID:JcT9AcbUo

  ・  ・  ・

地女「……」

地女(せえええええふ! 離脱に成功した!)

地女(後は、魔王様が帰ったら……姿を消すだけだな!)

地女(どこか遠く……俺の魔力を隠してくれる、聖なる……)


地女「……安息の地へ!」


「――行かさぬ」


地女「へっ――?」


…とぷんっ!


196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:19:46.48 ID:JcT9AcbUo

地女「――ぬうっ、おお……!?」


魔王「ようこそ、大地の魔女……」

魔王「……いや」


地女「……!」


魔王「魔王軍、四天王が一人――」

魔王「――地の四天王よ」


地女「……」


魔王「……」


197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:23:45.61 ID:JcT9AcbUo

魔王「……余の魔眼を欺けると思ったか?」

地女「……」

パァァ…


…ァァァ

地の四天王(以下、地王)「……」

地王「……お久しぶりです、魔王様」


魔王「……」


地王「……」


198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:26:00.07 ID:JcT9AcbUo

魔王「……地の四天王よ」

地王「……はっ」

魔王「……」

地王「……」


魔王「――俺より強いやつに会いに行く」

魔王「それは……光の勇者の事だったのだな」


地王「……」

地王「…………」


地王「その通りでございます!!」


199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:33:18.62 ID:JcT9AcbUo

魔王「確かに……前よりも、力をつけている」

地王「お褒めに預かり、恐悦至極!!」

魔王「だが……其方の勝手な振る舞いは、不快極まりない」

地王「そ、それは……!」


魔王「許してほしくば……」

魔王「……」


魔王「……――強く、抱きしめよ」


地王「っ……!」


200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:41:23.79 ID:JcT9AcbUo

  ・  ・  ・

地王『――というわけでな!?』

地王『引き続き、お前のパーティーに居続ける事になったぞ!』

地王『力を付け、必ず戻って来いとのご命令だ!』

地王『俺は……俺は、命の危機を乗り越えたのだ!』


地王『……だが、問題は全て解決した訳ではない』

地王『素面の状態で……影の中で、三回ヤっちゃったのだ!』


光の勇者(以下、勇者)「ゴミみてえな思念波飛ばしてくんじゃねえよ!!」


201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/05(月) 23:50:13.45 ID:JcT9AcbUo

地王『仕方あるまい! 俺も……男なのだ!』

勇者「お前のせいで、俺は追われてるんだぞ!?」

地王『魔王様は、ちょこちょこ会いに来ると言っていた』

勇者「だったらお前もう帰れよおおおおお!!」


―ヒュッ!


勇者「っ、うおおおっ!?」


剣の乙女(以下、乙女)「避けるな……!」


勇者「まっ、ままっ、待て! 頼む、話し合おう!」


地王『あ、結局の所、俺は剣の乙女とヤっちゃってたか?』


乙女「女の敵め!」



勇者「――どっちも、今話し中だ!!」



おわり


204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/06(火) 00:34:04.49 ID:oX6XJnWKO

結局全員食ったのかよw



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