水の四天王「祝福の聖女よ、何かありましたの?」

水の四天王「祝福の聖女よ、何かありましたの?」

255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 20:52:12.13 ID:nWRwErPCo

祝福の聖女(以下、聖女)「わ……わかりますか?」

水の四天王(以下、水王)「ええ、落ち着きがありませんもの」

聖女「じ、実は……勇者様に、キスしちゃいました///」

水王「まあ! とうとう、一歩踏み出したんですのね!」


聖女「はいっ!///」

聖女「なので……私達、結婚しますっ!///」


水王「大きな一歩すぎやしませんこと!?」


256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 20:57:19.69 ID:nWRwErPCo

聖女「えっ? 何か、おかしな事言いましたか?」

水王「ええと……キスしただけ、ですのよね?」

聖女「えっ? ええっ?」

水王「……祝福の聖女?」


聖女「私の――祝福の聖女がキスしたんですよ?」

聖女「ええと、これはもう……結婚しか無いんですけど……」


水王「どっ、どういう事ですの!?」


257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:01:23.89 ID:nWRwErPCo

聖女「正確には、結婚せざるを得ないと言うか……」

水王「キスしただけで!?」

聖女「愛の女神に使える私が、あ……愛を捧げたわけですから///」

水王「女神教の戒律……ではありませんのね」


聖女「結婚しなかった場合は……えへへ!///」

聖女「全身の、毛穴という毛穴から血が吹き出ちゃいますけどね!」


水王「笑い事じゃありませんわよ!!」


258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:06:19.30 ID:nWRwErPCo

聖女「えっ? 結婚すれば、大丈夫ですよ?」

水王「結婚しなければ、死んでしまうのでしょう!?」

聖女「だっ、大丈夫ですよ! 死にはしません!」

水王「けれど……無事では済みませんわよ!?」


聖女「地獄の苦しみで、精神が崩壊するらしいです!」

聖女「だから、何の問題もありませんよ!」


水王「廃人になってしまうだけでしょうに!!」


259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:10:12.75 ID:nWRwErPCo

水王「ひっ、光の勇者はこの事を知って!?」

聖女「あっ、ゆ……勇者様には言わないでください!」

水王「何故!?」

聖女「だ……だって……」


聖女「重い女だ……なんて、思われたくありませんし」

聖女「だから、勇者様には内緒にしてくださいね!」


水王「知らぬ間に、命を背負わせているのに!?」


260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:17:20.35 ID:nWRwErPCo

聖女「でも、大丈夫ですよ! 絶対に結婚しますから!」

水王「……随分と、自信があるんですのね」

聖女「だ、だって……勇者様の事……好きですから///」

水王「私も……貴女程素直になれたら」


水王「――友人の結婚式はとても素敵だった」

水王「――花嫁衣装には、とても憧れる」

水王「……と、遠回しな言い方をせずに済みましたのに」


聖女「あの……かなり、直接的だと思うんですけど」


261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:24:31.07 ID:nWRwErPCo

水王「あら、私達は何度も体を重ねましたのよ?」

聖女「……私達がまだキスだけって、からかってます?」

水王「ふふっ! さあ、それはどうでしょうね」

聖女「もーっ!……ふふふっ!」


水王「子供が出来やすい日を狙っていたのですけれど……」

水王「恋と言うのは、中々うまくいかないものですわね」


聖女「あ、あの! 私には……は、早すぎる話題です!」


262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:33:47.54 ID:nWRwErPCo

水王「避妊魔法は知っているでしょう?」

聖女「愛の無い魔法ですが……はい、知ってます……」

水王「けれど、時に奇跡が起き、子供を授かる事がある……」

聖女「そうです!! それこそ、愛の奇跡です!!」


水王「――大丈夫だから」

水王「こう言うと、殿方は勘違いしてしまうんですのよ」

水王「……魔法を使ったなどと、一言も言っていないのに」

水王「そして……奇跡が起こるのですわ」


聖女「……うぁ……ぁ、愛のなせる業ですね!!」


263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:42:26.91 ID:nWRwErPCo

水王「まあ……奇跡は、起きませんでしたけれどね」

聖女「まだ、戻って来てないんですか?」

水王「先日貴女に諭されましたし、気長に待ちますわ」

聖女「……早く、帰って来ると良いですね」


水王「ええ……耐えきれず、零れた涙が湖にならぬ内に」


聖女「……水の四天王さん」


水王「その湖の水が溢れ、津波となって街を飲み込まぬ内に」


聖女「水の四天王さん!?」


264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:47:30.55 ID:nWRwErPCo

水王「ああ……早く、帰ってきてくださいまし……!」

聖女「私も、祝福の聖女として、平和のために祈ります」

水王「今頃、どこで何をしているの……!」

聖女「あ、あのー……水の四天王さん?」


水王「愛しの、地の四天王……!」


聖女「……」

聖女「えっ?」


265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:49:58.70 ID:nWRwErPCo

聖女「みっ、水の四天王さん!?」

水王「……えっ?」

聖女「いっ、今の……今のって!?」

水王「す、すみません……自分の世界に入ってしまって……」


聖女「水の四天王さんの想い人って――地の四天王だったんですか!?」


水王「……」

水王「ちっ――違いましゅわにょ!?」


266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 21:57:32.19 ID:nWRwErPCo

聖女「同僚って……あー! あー、そういう事ですか!」

水王「ちっ、違……違いましてよ!」

聖女「確かに……はー! 職場恋愛って、はいはい!」

水王「……くううっ!/// 迂闊でしたわ!///」


水王「ぜ、絶対!/// 誰にも言わないでくださいまし!///」

水王「祝福の聖女よ、お願いしますわ!///」


聖女「……」

聖女「えー?」ニマニマ


267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:02:07.49 ID:nWRwErPCo

聖女「どうしてですか?」ニマニマ

水王「そ、それは……魔王様と、他の四天王の前では、ですね……」

聖女「はいはい?」ニマニマ

水王「……バレないように、振る舞っているのです」


水王「だって……ねえ?」

水王「水と、地の四天王がだなんて……うふふっ!///」


聖女「もーっ!/// も――っ!///」


268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:10:51.98 ID:nWRwErPCo

水王「絶対……絶対、内緒ですわよ?///」

聖女「ふふっ、勿論ですよ!///」

水王「やだもう、どうして貴女まで顔を赤くしてるの///」

聖女「わかりません/// なんか、うつっちゃいました///」


水王「……あの人が、帰ってきたら」

水王「私と貴女……そして、地の四天王と光の勇者の四人で――」


聖女「っ!?」ゴクリ…


水王「精霊の湖の側にある、別荘に遊びに行きません?///」


聖女「行きます!/// ぜ~ったい行きます!///」


269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:17:33.04 ID:nWRwErPCo

聖女「凄いです……なんか、世界が輝いて見えます!」

水王「うふふっ! 当然、貴女と勇者の部屋は一緒でしてよ!」

聖女「えっ……えー?/// ええ~っ?///」

水王「……ゴホンッ!」


水王「……祝福の聖女よ」

水王「私の想い人の事は、誰にも言わない」

水王「……誓って、頂けますか?」


聖女「……水の四天王」

聖女「私は、貴女の想い人の事は、決して口外しません」

聖女「愛の女神様と――」


聖女「――私達の、友情にかけて!!」


270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:22:09.18 ID:nWRwErPCo

  ・  ・  ・

闇の魔王(以下、魔王)「祝福の聖女よ、今日は機嫌が良いな」

聖女「……えへへっ、わかっちゃいますか?」

魔王「ああ、余と其方の仲では無いか」

聖女「……魔王さん」


魔王「例え、人間を全て滅ぼしたとしても……」

魔王「そ……其方だけは、生かしておこう」


聖女「えっ、あの……」

聖女「はあ……あ、ありがとう……ございます……?」


272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:30:51.89 ID:nWRwErPCo

魔王「ふむ……あまり、嬉しそうでは無いな」

聖女「いっ、いえ!」

魔王「何なりと申せ、其方は何が望みだ?」

聖女「えっ?」


魔王「其方の、今の上機嫌な様子」

魔王「それは……勇者と、誓いの口付けを交わしたから」

魔王「――だけはあるまい?」


聖女「それは……」


273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:34:49.86 ID:nWRwErPCo

聖女「その……内緒なんです」

魔王「何?」

聖女「ええ、と……内緒の話を聞いて……」

魔王「……ふむ」


魔王「秘密の共有、か」

魔王「確かに、それは互いの絆を深めるものだ」


聖女「だから……言えないんです」

聖女「……ごめんなさい」


魔王「……」

魔王「構わん、許す」


274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:40:11.17 ID:nWRwErPCo

魔王「だが、面白くは無いな」

聖女「えっ?」

魔王「どれ……余も、其方だけに秘密を明かそう」

聖女「ど、どうしてですか……?」


魔王「余が、闇の魔王だからだ」

魔王「そして、祝福の聖女……其方が――」


聖女「私が……?」


魔王「……いや、それは明かせぬ」


275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:47:01.67 ID:nWRwErPCo

魔王「――余が、明かす秘密」

聖女「……」

魔王「それは――余が恋をし、愛を育んでいる者の事だ」

聖女「えっ!? それって……」


魔王「その者の名を……其方に教えよう」

魔王「どうだ? 知りたくはないか?」


聖女「それは……知りたいです!!」

聖女「だって、ずっと『内緒だ』って言ってたんですもん!!」


277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/08(木) 22:51:25.85 ID:nWRwErPCo

魔王「その者の所在は明かせぬが……」

聖女「構いません! ええ、構いませんとも!」

魔王「ふふっ……其方は、コイバナには食いつきが良いな」

聖女「はいっ!」


聖女「だって私は――祝福の聖女ですから!」

聖女「それに……私達が、こうして話すきっかけ」

聖女「それも――恋の話でしたからね!」ニコッ!


魔王「……ならば、聞くが良い」ニコリ

魔王「余の、愛する者とは……」


聖女「とは!? わぁ~っ!/// ドキドキします!///」ニコニコ!


魔王「地の四天王だ」



おわり



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